今週のメインレースを江戸川乱舞が大分析! レース考察

2013-02-26 クラシックを占うビッグレース。−弥生賞−

ついにクラシックシーズン突入といった感じの重賞レースの時期になりました。
週末のチューリップ賞・弥生賞は、桜花賞・皐月賞の双方にとって、
非常に重要なレースになるので、期待感も高まっています。

チューリップ賞は2歳女王・ローブティサージュに
連勝中のレッドオーヴァルがどのくらい戦えるのかが
注目ポイントになるでしょう。

しかし昨年はジェンティルドンナがハナズゴールに、
一昨年はアパパネがショウリュウムーンに負けており、
「名牝でも負けるレース」ということを頭に入れて置いた方がいいかもしれません。

そして決まって名牝を負かすのは「非社台」の馬。
クロフネサプライズ・プリンセスジャックあたりに出番があるかもしれません。

そして、そのチューリップ賞とは対照的(?)に
1番人気の信頼度が高いのが、
日曜日の中山メイン・皐月賞への登竜門でもある弥生賞です。

弥生賞と言えば、過去にヴィクトワールピサやディープインパクト、
アグネスタキオンにスペシャルウィーク、ダンスインザダーク。
80年代まで遡っても、サクラチヨノオー、
シンボリルドルフ、ミスターシービーなど、多くの名馬を輩出したレースです。

今年の牡馬クラシック戦線は「低レベル」と呼ばれていますが、
名馬の原石とも呼べる存在の馬が多数揃っている
豪華な弥生賞と見て取れる
と私は思っています。

まず話題の中心なのが3戦3勝無敗で母は史上初の日米オークス馬シーザリオで、
その父は98年に天才・武豊に初のダービー勝ちをもたらした
スペシャルウィークというエピファネイア

母のシーザリオはディープインパクトの同期生。
ディープインパクトがダービーを圧勝する一週間前にオークスを勝利しています。

着差自体は地味なものの、
3歳牝馬で2400m走ってあんな勝ち方するかと言う
「強い」その一言に尽きる勝ち方。

その後、アメリカに渡り、日本のオークス以上のパフォーマンスで
アメリカンオークスを圧勝。(3角で先頭に立ち、4馬身差)
現地の実況が思わず
「Japanese superstar Cesario!(ジャパニーズスーパースターシーザリオ)!」
と、実況した事はあまりにも有名です。

そのシーザリオ2007年にトゥエルフスナイト、
2008年にヴァイオラがデビューしますが、
いずれもトップサイヤー・キングカメハメハの仔でしたが、
体質が弱く、まともに走れないまま引退してしまいました。
そして父がシンボリクリスエスに代わって誕生したのがエピファネイアです。

菊花賞前日の京都1800mのメイクデビュー(いわゆる伝説の新馬戦)を圧勝。
勝ち方、走法、タイム、血統背景・・・
レース一週前は熱発だったという経緯を考えても、
すでに昨年の秋から「クラシック候補」だった馬。

スーパースターの血をひく馬であれば、皐月賞の舞台は難なく突破できそうです。

また実績だけ見てエピファネイアの上を行くのが、コディーノでしょう。
昨年のダービー馬・東スポ杯2歳Sの勝者で、朝日杯FS2着。
近年好調のサンデーRの馬で、
キングカメハメハの最高傑作の呼び声も高かった同馬。

母系は所属・藤沢厩舎伝統の血統。
シンコウラブリイに始まり、母のハッピーパスも、藤沢厩舎に所属し、重賞勝ち。
近親にはタイキマーシャルやキングストレイルなどの
重賞馬を抱えるトップトレーナー藤澤和雄調教師の想いが詰まった系統です。

また父のキングカメハメハを見ても、
アパパネで牝馬クラシックを制してはいますが、
自身の繁殖生活の為にも、牡馬クラシックタイトルは必須。
ローズキングダムもルーラーシップも届かなかったタイトルだけに、
関係者の想いも、一層深いものがあるかもしれません。

藤沢厩舎としても、
シンボリクリスエス・ゼンノロブロイ・ペルーサなどが
手の届かなかったダービーのタイトル。
名実ともに日本のトップステーブルである藤沢厩舎に欠けている
ダービー制覇を成し遂げる為にも、コディーノに賭ける期待は大きい筈

ロゴタイプに土を付けられた後だけに、
本番までに「勝ち癖」を付けておきたいところです。

また勝ち癖を付けたいのは、キズナも同様なはずです。
父:ディープインパクトは言わずもがな、
姉に桜花賞と秋華賞の勝ち馬・ファレノプシスがおり、
従兄弟には菊花賞馬ビワハヤヒデ・三冠馬ナリタブライアンという超良血。

ノースヒルズが期待を込めて手掛けた馬ですし、
タップダンスシチーやアーネストリーを手掛けた佐々木晶三調教師も絶賛の逸材。
ラジオNIKKEI杯ではエピファネイアに競り負ける形でしたが、
まだまだ成長途上の3歳馬。
成長力のある血統ですから、クラシックに向けて、
一気に成長する可能性もあります。

また騎乗する武豊騎手はディープインパクトだけでなく、
ファレノプシスやナリタブライアンの背中も知る騎手ですし、
大恩あるノースヒルズ・前田オーナーの為にも、
クラシックへの道筋は付けておきたいところ。

武豊騎手としてはメイケイペガスターという、
既に皐月賞への出走を決めている快速馬もいるだけに、
キズナが弥生賞で好成績を残すと、嬉しい悩みを抱える事になりますが、
その悩みを抱える為にも、本気度で言えば、
エピファネイアやコディーノとは比にならないくらい本気度は高いのではないでしょうか?

また、世間的には、この3頭で決まりと言う風潮もありますが、
昨年、1番人気のアダムスピークが惨敗し、
9番人気のコスモオオゾラが圧勝した事からも、
この時期の3歳馬ですから、「想定外」の事も十分あるでしょう。

その「想定外」を起こしうる馬として期待しているのが、

___SILVER___

先行出来れば・・・という前提はありますが、
バッドボーイには期待が持てそうです。

前走は初コンビを組んだ勝浦騎手が苦しい展開の中、最後踏ん張りを利かせて、4着。
2戦目の今回は「前走以上」が期待できそうですし、小回りもあう印象です。

中山競馬場の馬場自体も開幕から2週目でまだ、先行馬に有利な状況です。
仮に多少、馬場が悪くなったとしても、マンハッタンカフェ産駒ですから、
十分にこなせるでしょう。

ここで権利を取れれば、本番の皐月賞で面白い存在になりそうな予感がします。
「ヒルノダムールの再来」ということまであるかもしれません。

また、個人的に気になるのはダービーフィズ

例年、風物詩となっている(?)東の小島太ラッパですが、
弥生賞より1F短い若竹賞を圧勝しているだけにコース適性を考えれば、
狙える穴馬かもしれません。

しかし、「これまで預かった馬の中で飛び抜けている。」というディサイファ。
「ゴールした瞬間、『これは、ディープだ!!』って思った。次元が違う」
とされたアプリコットフィズなどの「前科」を考えれば、
様子見が必要かも・・・と考えています。

しかし、こんなハイレベルなレースで
儲けようと思わない方が無難かもしれません。
普通に「強い馬が勝つ」所を見たいものです。


このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
走らない馬から決めていく独自の的中方法“逆走競馬予想”であたり馬を引き当てる、競馬スピリッツ専属の予想家「江戸川乱舞」。
過去の傾向なども加味した総合的な見解と、いち競馬ファンとしての純粋な視点も忘れないロマン派予想家。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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