万里の競馬を潜入調査で検証！
競馬予想サイトとしての口コミ評価は？

無料予想の対象となったのは、10月12日に行われたGⅡのアイルランドトロフィーです。ご覧の通り、買い目が具体的に示されるわけではなく、あくまで推奨馬を提示してくれるに留まります。ちょっと推奨馬の数が多く、馬券にする際に絞りづらいのが気になるところではありますね。推し馬の根拠が書かれているところはとても良いと思います。

一番手に推されていたのは７番カナテープ（５番人気）だったわけですが、レース結果は以下の通りでした。

結論から言えば、組み合わせ次第では確かに的中していたものの、万人が満足できる精度だったかと言われると少し判断が難しいところです。

まず、勝ち馬となった15番ラヴァンダが推奨リスト入りしていたのは大きなポイントです。さらに、2着に入った2番アンゴラブラックも推奨候補の中に入っていたため、15→2→7の三連単（68,610円）まで届く可能性はたしかにありました。
また、単勝1番人気で飛んだ ボンドガール(8番) についても、事前に「左回りだと引っかかる可能性がある」という懸念点に触れており、結果としてその読みはほぼ的中しています。（であれば推奨馬になぜ入れているのか…と思う部分もありますが）

ただ、やはり推奨馬の数自体があまりにも多く、的中を拾えなかった方も多いのではないかという印象です。
3連単を仕留めるには2番アンゴラブラックを重視できていたかどうかが分岐点になったでしょう。推奨リストには入っていたものの優先度は高くなく、ここを押さえられているかどうかで結果が天地に割れる内容でした。
読み筋そのものは悪くないが、推奨馬の多さ故に「的中した！」と言い切ることまではできません。

今回の調査は新馬戦である京都5Rでの勝負でした。
万里の競馬は、まだデータの乏しい新馬戦でも軸を一本に絞る強気のスタイルを貫き、本命は12番メルメラーダとしています。追い切り気配と馬体の張りを評価した上で、「初戦から動けるタイプ」と分析しての軸提示でした。
レースは、外から鋭いスタートを切った9番ナオミニオールインが主導権を握る形で進行。しかし直後につけた6番マーゴットラヴミーがロスなく追走し、直線に向くと軽い手応えのままスッと抜け出し、そのまま後続を突き放す内容でレコード勝ちを収めました。
本命12番メルメラーダは先行勢に取りつきながらも、勝負どころでやや離されましたが、しぶとく伸びて3着を確保。

「軸1頭＋相手5頭の3連単マルチ」という采配がそのまま的中につながり、結果は3連単37,900円の的中となりました。

他サイトでありがちな1頭を1着固定したフォーメーションだった場合、本命を12番メルメラーダにしていたと仮定したらはずれているので、ここはマルチが功を奏した形になっています。
三連単としては現実的な点数で、なおかつ高め配当の回収に成功しており、リスクとリターンのバランスが取れた成功例と言えるでしょう。

2本目も前日の的中に引き続きの京都12R。本命に据えたのは13番シャイフで、前走内容と当週の時計を踏まえて「馬場と展開が噛み合いやすい」との評価で、自信を持っての推奨です。

レースは、ペースがそこまで緩まない中で、17番ワンモアスマイルが押し切る格好で快勝。本命13番シャイフは直線で好位置に付けるも、最後届かずの3着で軸としての責任は果たしています。
しかし誤算だったのが 2着に粘り込んだ4番ミッキースターダム。人気的にも展開的にも「逃げ残りまでは考えづらい」という評価で、相手に含まれませんでした。
結果として不的中でしたが、推奨した相手勢はいずれも大きく崩れておらず、買い目の方向性としては大筋で合っていたと見ることはできます。本命軸の信頼性、相手候補の的確さは十分に感じられたものの、あと一頭の取捨で明暗が分かれた印象です。

有料予想でのこのはずし方を好材料と見るか、実力不足と見るか、判断はユーザーそれぞれに委ねられそうな際どい結果となりました。