2025-08-07 ​エルムSを考える。

​ お盆前で忙しなく
過ごしている方も多いと思うが、
今週は重賞が3つもある。

夏競馬の最高峰は
札幌記念と言えると思うが、
ダート路線の最高峰は
古馬にあってはエルムS、
3歳馬にとってはレパードSが存在し、
今週はその2つのレースで夏のダート王者が決する。

当欄では
土曜日のエルムSにフォーカスし、
物入りの多い時期の一助となるような考察にしたいと思う。

前身のシーサイドSを含めると、
今年で30回目となる
G3のエルムSだが、
過去の勝ち馬を振り返ってみても、
実績を示してきた馬が
勝っている印象で、
「上がり馬」タイプが勝てるほど、
「敷居の低い重賞」という思いは抱けない。

そう考えると、
1年半近い間隔は開いたが
連勝中のヴァルツァーシャルは無視できないと思う。

デビュー以来世代でも
上位の走りを見せていたが、
初のタイトルは前走のマーチS。

オープン昇格後は
少し足踏みしていたが、
オープン→マーチSを連勝して、
一気に皮が剥けたと見て良いと思う。

札幌は初参戦になるが、
怪我から復帰してからは
じっくり乗り込まれており、
久々でも対応は可能と見ている。

また「順調さ」で言えば
ウィリアムバローズも無視できない存在。

現状で東海Sと
日本テレビ盃の重賞を2勝し、
ゴールデンウィークに行われたかしわ記念で2着。

G1タイトル奪取も目前のところまで来ている。

脚質的にタイトな流れになりがちな
札幌1700mがマッチするかどうかは
個人的には微妙なところだが、
ローカルの1700m戦は
(下級条件ではあるが)2戦2勝。

展開を味方に付けられれば、面白い存在だろう。

また前哨戦の大沼Sを勝って
勢いに乗るペリエールも決して軽視できない1頭。

2歳時から
世代の一線級として活躍し、
出世レースのユニコーンSや
ヒヤシンスSを勝つなど、
活躍できる下地は持っていたが、
古馬と走るようになってからは
「もう一歩」のレースが続いていた。

惜しいレースはあったが、
前走は後続に2馬身半もの差を付けて勝利。

北海道の1700m戦は
2戦2勝と得意舞台にしており
今回のエルムSでも
コース相性の良さを発揮する可能性が高い。

前走勝利に導いた佐々木騎手が手綱を取るのも心強い。

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