みやこSは2010年に誕生した歴史の浅いレースではありますが、
過去にトランセンド(JCダート、ドバイ2着)や
エスポワールシチーが優勝しているレースです。
「みやこS」で馴染みのないファンの方も
オープン競走だった「トパーズS」が格上げされたレース、
と認識して頂いた方が分かりやすいかもしれません
このレースはJCダートへのステップレースとして実施されていて、
ここ数年、ハイレベルな戦いが繰り広げられています。
中でもダート路線はここ数年、
「トランセンド・エスポワールシチー」の2強が主役を張ってきましたし、
交流重賞まで含めれば、いろんな意味での逃亡者
「スマートファルコン」も含めた3強対決といっても過言ではありませんでした。
しかし、スマートファルコンは2008年のKBC杯を最後に中央所属ながら、
一度も中央競馬に姿を見せず、交流重賞へ逃走。
今年のドバイWC後に故障で引退するまで結局一度も、
中央競馬に戻ってくることはありませんでした。
トランセンドも、G1(交流含む)4勝を上げ、11年のドバイWCで
2着に入った実績はあるものの、スマートファルコンには一度も先着出来ず・・・。
エスポワールシチーも長らく、トランセンド・スマートファルコンらと
死闘を繰り広げますが、今年で7歳。
今年の6月にはディープインパクトの甥で
急成長を見せていたゴルトブリッツに交わされ2着。
エルムSでは斤量差は3キロあったものの
ローマンレジェンドと叩き合いを見せ、
辛くも敗れるという結果に・・・
その衰えは隠しようがないほどになっています。
もはや、ピークを過ぎた馬ばかりに主役は任せられない状況になり、
一気に台頭してきたのが「3歳ダート世代」。
今年はあらゆる分野で3歳の活躍が目立ちますが、
中でも特筆すべきはこのダート路線でしょう。
まずその筆頭は交流重賞ジャパンダートダービーを制した王者の貫録十分な
ハタノヴァンクールです。ダートは5戦5勝。
彼に惨敗した3歳馬が続々古馬OPや1600万下のレースを
圧勝し続けていることから、彼の実力はそれ以上。
このレースに勝つような事があれば一気に「ハタノヴァンクールの時代」が
来てもおかしくはありません。
また人気のあった母の時代からのファンが多い、
オースミイチバンにも期待が集まります。
母・オースミハルカは現役時代、
アドマイヤグルーヴやファインモーションに勝ち、重賞4勝。
オースミイチバンはなかなか見どころの無いレースが続いていましたが、
3月に母の主戦騎手だった川島信二が手綱を取ると、馬が一変。
一気に交流重賞を制覇するまでに急成長します。
また、馬が一変となればコチラにも注目する必要があります。
昨年のジャパンダートダービー王者・グレープブランデーです。
JDD制覇後、故障を発生。今年の5月に復帰しますが、
いいところがなく、夏の阿蘇Sで復帰後初V。
シリウスSは取り逃してしまいますが、素材的には、まだまだ上を狙える馬です。
更に、まだまだ上を狙いたい馬が居るとすれば、ローマンレジェンドでしょう。
姉はミラクルレジェンドで、現在も交流重賞で活躍中です。
姉以上に期待値も高く、今後は海外遠征も視野に入っているようなので、
負けられません。
追い切りも同厩舎のエイシンフラッシュと合わせており、
陣営の力の入れ具合も伺い知れます。
しかし、このレースは別定戦。
稼いだ賞金額によって背負う斤量が変わってくるので、
当然実力が同じなら軽い方が有利。
と言う事で私がオススメしたいのが・・・。
___SILVER___
今回斤量55キロで乗れるレパードS勝者のホッコータルマエです。
展開によって着差が左右されますが、4月の伏竜Sではタイム差なしの3着。
JDDでは着差1秒ついてしまいましたが、勝負どころで抜け出せず、
大井の馬場もやや合わなかったように思います。
レパードSでは2着だったナムラビクターがブラジルCで
古馬相手に5馬身差の圧勝。
同じく3着だったイジゲンが秋嶺Sで古馬に圧勝。
更に今回は
ローマンレジェンド・ハタノヴァンクールからは2キロの斤量差があり、
グレープブランデーや交流重賞で稼ぎまくっている
ニホンピロアワーズとは3キロの斤量差。
この斤量差で一気に逆転と行きたいところです。
人気も上位が吸ってくれるなら、配当の妙味もありそうです。
他にも「強い5歳世代」代表のナイスミーチューやニホンピロアワーズも
要注目ですが、戦ってきたメンバーを考えても、
一線級の相手となるとやや足りない印象がぬぐえません。
思い切って、勢いのある世代から勝負してみるのも
良いかもしれません。