2023-07-24 「馬より枠」か「枠より馬」を考えるレース－アイビスサマーダッシュ－

これほど
「馬より枠」が重要なレースがあるだろうか。

色々と「攻略法」的なものが、
ジョッキーや各陣営で試されていて、
最近は内枠の馬でも
「一番スムーズな競馬が出来る」
として、外ラチではなく
内ラチをめがけて走る馬もチラホラ見かける。

2年前の
アイビスサマーダッシュ3着馬、
バカラクイーンがまさに「それ」で、
「1枠1番なんていらん」
という多くのファンの目論見を破り、
14番人気で3着に入ってみせた。

毎年「枠を見るまで何もわからん」
というレースから、
徐々にではあるが
「枠を見ずとも推測出来る」レースに
変貌しつつあるのかもしれない。

実際、
アイビスサマーダッシュに限らず、
新潟の直千レースの1番人気の信頼度は割りと高め。

2年連続で
14番人気が絡んでいるものの、
1番人気は過去10年で9頭も馬券になっている。

極端な穴狙いの馬券はしない方が無難だろう。

とはいえ、今年のアイビスサマーダッシュはかなり難解。

まず実力拮抗の感が強く、
どれが1番人気になってもおかしくない状況。

「前走NHKマイルカップ7着？
  これ有力候補じゃん！」
と思ったら
1年前のマイルカップだったり、
「前走がアイビスサマーダッシュ」
で1年ぶりの出走だったりで、
有力っぽい馬も全部ケチがつくレベル。

やっぱり「馬より枠」が重要になってくるかもしれない。

ちなみに期待している馬が全くいない訳では無い。

個人的に気にしているお馬さんはいる。

どの程度人気になるかは
枠の並びにもよるけれど、
牝馬のトキメキは面白そうだと思っている。

前走の韋駄天Sはスタート直後に
挟まれるアクシデントがあり、
いいポジションが取れなかった。

道中も
馬群の中を縫うように走る形になり、
スムーズな競馬が出来なかった。

序盤からもう1列前で運べていれば、
正直、勝てていたレースだと思う。

ただ悲しいことを言うと、
韋駄天S組の時計の物足りなさはある。

さすがに勝ち時計が56.6秒はちょっと…。

トキメキは穴馬程度の扱いで現状は留めておこうと思う。

杉原騎手や津村騎手がいれば、そこを
突破口にする手段もあったけれど、
今回は両名とも週初めの段階で想定に名前はない。

残念。


もうこうなってしまったら、
昨年のファルコンS勝ち馬
プルパレイの復活に期待するしか無いだろうか。

あれから9戦して掲示板に乗ったのは1度だけ。

基本的には
2桁着順を連発しているので、
この中で実績は上位ながら、
今回空気のような感じになっている。

決して出脚も鈍くないので、
好位を取れれば、
復活するシーンがあってもおかしくないのでは？

週初めの段階では
そこまで人気も無いようだし、
頭の片隅に置いておいて損はないと思う。

外枠に入ると人気出ちゃうだろうけど…。

「馬より枠」か「枠より馬」か。

ギリギリまで考えたいと思う。