「残念」安田記念。
そんなイメージのエプソムカップを今週、考察します。
まず「エプソム」ってなんだ?
という疑問が浮かぶと思いますが、
別にプリンターの会社でも、品川アクアスタジアムでもありません。
そう、つまり「エプソン」ではなく、
「エプソム」なのですが、由来はイギリスのエプソム競馬場から。
東京競馬場とエプソム競馬場が姉妹提携を結んでいることから、
本来は「エプソム競馬場賞」と呼ぶこのレース。
姉妹・・・じゃなくて、妹・ジョワドヴィーヴルの
弔い合戦になるかと思われた昨年の覇者・トーセンレーヴは回避。
「初めて日本人騎手を乗せるんじゃないか」
と言う報道もありましたが、結局回避。
見どころが無い週だなぁ・・・と言うのが正直なところ。
「G1も中休みのG3でどこに注目したらいいんだ?」
という、あなたの気持もわかりますが、
あえて注目するとすれば、
(きっと人気にもなる)アドマイヤタイシ。
昨年11月の福島記念からずっと2着。
朝日CC・中山金杯・中日新聞杯・新潟大賞典とずっと2着。
なかなかのシルバーコレクターぶりを発揮しています。
ステイゴールド好きな人、
ヴィクトリアマイル勝ったヴィルシーナにちょっとがっかりした人、
実は重賞3連続2着中のエバーブロッサムを注目しているという、
生粋のツメが甘い馬マニアの皆さんの出番です。
今回のエプソムカップで
6連続重賞2着の大記録がかかるアドマイヤタイシ。
三連単も
「全通り→アドマイヤタイシ→全通り」の馬券が売れそうですが、
57キロを単独で背負わされる今回は
やや分が悪い印象です。
1キロ斤量が違うなら、他の馬を買いたいと思っています。
個人的に私が注目しているのは・・・
前走・新潟大賞典で4着に敗れたサトノアポロですね。
たぶん1番人気になることはないでしょうが、
前走・新潟大賞典、直線の勝負所で不利を受けたのは大きな痛手。
しかし最後までレースを諦めず、4着に食い込んだのは立派です。
スムーズに運べるなら、このレースはチャンスありでしょう。
それに安田記念を除外になってしまったクラレントも
今ならチャンスありでしょう。
勝ち鞍はマイルまでしかなく、
1800m以上は掲示板にすら載っていませんが、
牡馬は古馬になればズブくなり、
少々の距離延長はこなしてしまうという事実を考慮すれば、
最適距離の1F延長は問題ないでしょう。
それに、適条件だと考えられる
ジャスタウェイ・ファイナルフォームも注意すべき存在です。
特にファイナルフォームはスムーズにレースを運べていない中での
スランプと言えるので、復調に期待したいところですし
ジャスタウェイもやや長いところを使われてきての距離短縮。
コーナー2つはジャスタウェイにも向いている舞台だと思うので、
軽視は禁物でしょう。
それに例年エプソムカップは
「人気馬+人気馬+穴馬」の組み合わせで決まる事が多いレース。
去年も「トーセンレーヴ・ダノンシャーク・マイネルスターリー」で
オイシイ思いをさせていただきましたから、
今年も上手いこと、マイネルスターリー的な馬を発見したいですね。
その有力候補と見ているのが、
サンレイレーザーとシルクアーネストです。
2頭とも安定した末脚を持っていますので、
展開次第では、上位進出もありそうです。
昨年は馬場の内側が荒れていて、
後方待機の馬が軒並み外を回していましたが、
先行して粘り込んだ人気薄のマイネルスターリーは
柴田大知騎手の好判断で
馬場のいい所と悪いところのギリギリを回して3着。
今年は上位2頭が先行抜け出しで、
大勢決した後に人気薄が飛び込んでくるレース展開を期待します。
いずれにせよ、宝塚記念までG1がありませんが、
宝塚記念までにガッツリ軍資金を集めるには相応しいレースかと思います。