2023-08-31 ​猛暑が日本競馬を変える？

​ 暑い。

とにかく暑い。

気温以上に暑く感じる日々だ。

今週末で
競馬界の暦の上での
夏は終わりを迎えるが、
気温的には全くそんな気配は無い。

また、気温のせいにしたくないが、
今年の夏競馬は散々だった。

せっかく買った馬は
「レース後に熱中症だった」
みたいな話は何回もあったし、
涼しい北の大地に絞って
買おうとしたら、
そんなこと関係なく、
彼の地でも馬がダラダラ汗をかいている。

北海道でも
30℃超えの気温になるのは当たり前で
在厩調整とはいえ
馬も人も大変だったに違いない。

それ故に主催者側も色々な対応を迫られる格好に。

これまでも
パドックの入場時間の短縮や、
ミストの設置、
障害競走の時間変更などの
施策をとってきたが、
来年からは大規模な競走時間の変更
も行われる他、
ナイター開催も
視野に入れた動きが有るとか無いとか…。

とにかく周辺環境の変化に伴って、
来夏からはダートだけでなく、
通常の競馬開催も大きく変わることになりそうだ。

人馬とも、
そもそも暑さに強い動物ではないし、
特に馬は人間以上に
暑いのは苦手とされている訳で…。

事態の成り行きや
世論の動向によっては、
夏競馬そのものの是非が将来的に問われるかもしれない。

欧州と違い、
通年開催できるのは
日本競馬の魅力でもあったが、
それもどうなることやら…。

ちなみに欧州といえば、
今年も凱旋門賞に日本からの参戦が決定。

宝塚記念2着のスルーセブンシーズが
ルメールさんを背に渡仏する。

正直、これまでの戦績から、
世間的には
そこまで盛り上がらないだろうし、
帯同馬もなく必要最低限の経費で
遠征するっぽいので、
当初は
「ルメールさんの里帰りかな？」
とか思ったけれど、早々に
凱旋門賞に予備登録していたことや
実績あるステイゴールドの
全兄ドリームジャーニー産駒
であるという点も含めて考えれば、
一発を感じずにはいられない面があるのは確か。

またスルーセブンシーズのおかげで、
今年も凱旋門賞の馬券が買えるのはありがたい話。

グリーンチャンネルでは、
日本馬の出走しない
海外G1も中継しているし、
海外の競馬主催者も
日本からの放映権料等を目当てに、
日本馬の遠征を
促しているくらいなので、
今後も海外馬券の対象レースは
増えていく事になるはず。

特にお隣、韓国は国策として…
というと大袈裟かもしれないが、
コリアカップの格付け昇格を熱心にやっている。

2016年に創設され、
昨年ようやくG3格を取得。

政治的な経緯がなければ、
もっと早くG3になっていただろうけど
日本馬と韓国馬では
決定的な実力差があるので、
馬券が買えるようになれば、
ファンにとって美味しいレースになるだろう(笑)

世相の変化、環境の変化で、
競馬開催もどんどんアップデートされている。

「夏の降級制度があった頃はわかりやすかったなぁ」

と、いつまでも過去を懐かしんでいても仕方ない。

江戸川さんも思考をアップデートして
未来の競馬でも対応できるようにしたいと思う。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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