話題の競馬トピックに独自の視点で陽気に笑顔で辛口に切り込む!
江戸川乱舞コラム「Alohaな競馬」

2025-07-03 人馬の物語
今から30年前、
江戸川さんが競馬を見始めた頃の記録を読み返していた。
当時小学生で覚えていることと
覚えていないことがあったが、
「あぁ、これはこの年だったのか」
と思うこともあった。
1995年といえば、
中央・地方交流元年と言われたこの年、
ライデンリーダーが華々しく
話題をさらっていった事は、
折に触れて当欄でも扱ってきた。
ただその一方で中央競馬では
アラブ競走が廃止された年でもあった。
アングロアラブは戦前には
軍馬として生産奨励され、
戦後は戦災復興の名目で
誕生した多くの地方競馬場を支えた。
1960年代まではサラブレッドよりも
生産頭数が多かったらしい。
兵庫県競馬(姫路・そのだ)や
益田、福山は、
すべての競走を
アラブ馬で開催する競馬場でもあったほどだ。
ちなみに最後の
JRA賞最優秀アラブに選ばれた
ムーンリットガールは、
この年のスプリンターズSに出走し、
2頭のサラブレッドに先着している。
ちなみのこの時の勝ち馬はヒシアケボノ。
550キロを超える大型馬で、
スプリンターズSを勝った時は560キロだった。
これはJRA史上最高馬体重でのG1勝利記録。
いまだ破られていない大記録だ。
しかし当時のG1競走の
出走馬を見ると、
個人所有の馬が多くクラブ馬が
大挙して出走している様子はあまり無い。
実際、ヒシアケボノのオーナーは
代が変わって
今も続けていらっしゃるが、
最近どころかここ10年ほど
名前を聞かないオーナーさんもいらっしゃる。
馬だけでなく
人にも厳しい世界であることは間違いない。
そう考えると、
個人馬主で定期的に活躍馬を出す
「ヒシ軍団」や
「ニホンピロ軍団」「西山軍団」
といった名門馬主の皆さんは本当にすごいと思う。
今も新たに馬主登録する人は
多くいるが、親の代から何十年も
馬主稼業を続けているのはほんの一握り。
そう考えると、
複数の人から出資を募る
馬主クラブの方が
経営として安定するのは
当然かも知れないが、
人と人との物語は
30年前と比べらたら減ってしまったかもしれない。
そういう意味では
今秋の凱旋門賞に挑戦する
クロワデュノールの鞍上が、
これまでコンビを組んできた
北村友一騎手に決まったのは良かった。
オルフェーヴルは
2度凱旋門賞に挑戦しているが、
いずれも手綱を取ったのは、
主戦の池添騎手ではなくスミヨン騎手だった。
特に最初の挑戦になった2012年は
誰もが勝ちを確信するような
走りを見せていたが、
最後の最後でオルフェーヴルは
内ラチに向かって急激に斜行。
クセを知っている
池添騎手が乗っていれば、
防げたことだったかもしれない。
クラブ側にもこういった反省が
あるのかもしれないが、
競馬は単純に馬が
走っているだけでなく、
人が走らせている面もある。
30年前に江戸川さんが
見始めた競馬と違って、
日本競馬は強くなったしレースの選択肢も広がった。
しかしその一方で、
大レースでの乗り替わりは
頻繁になったし、
平場のレースでも勝てそうな馬には
ぽっと出の外国人騎手が乗ったりしている。
完全実力主義の世界だから
仕方ないとしても、
人馬の物語が
垣間見れる瞬間があった方が、
競馬というコンテンツの深みが増す…というモノ。
時代が変わっても、
ファン層が変わっても、
人馬の物語は見せて欲しいと思っている。
江戸川さんが競馬を見始めた頃の記録を読み返していた。
当時小学生で覚えていることと
覚えていないことがあったが、
「あぁ、これはこの年だったのか」
と思うこともあった。
1995年といえば、
中央・地方交流元年と言われたこの年、
ライデンリーダーが華々しく
話題をさらっていった事は、
折に触れて当欄でも扱ってきた。
ただその一方で中央競馬では
アラブ競走が廃止された年でもあった。
アングロアラブは戦前には
軍馬として生産奨励され、
戦後は戦災復興の名目で
誕生した多くの地方競馬場を支えた。
1960年代まではサラブレッドよりも
生産頭数が多かったらしい。
兵庫県競馬(姫路・そのだ)や
益田、福山は、
すべての競走を
アラブ馬で開催する競馬場でもあったほどだ。
ちなみに最後の
JRA賞最優秀アラブに選ばれた
ムーンリットガールは、
この年のスプリンターズSに出走し、
2頭のサラブレッドに先着している。
ちなみのこの時の勝ち馬はヒシアケボノ。
550キロを超える大型馬で、
スプリンターズSを勝った時は560キロだった。
これはJRA史上最高馬体重でのG1勝利記録。
いまだ破られていない大記録だ。
しかし当時のG1競走の
出走馬を見ると、
個人所有の馬が多くクラブ馬が
大挙して出走している様子はあまり無い。
実際、ヒシアケボノのオーナーは
代が変わって
今も続けていらっしゃるが、
最近どころかここ10年ほど
名前を聞かないオーナーさんもいらっしゃる。
馬だけでなく
人にも厳しい世界であることは間違いない。
そう考えると、
個人馬主で定期的に活躍馬を出す
「ヒシ軍団」や
「ニホンピロ軍団」「西山軍団」
といった名門馬主の皆さんは本当にすごいと思う。
今も新たに馬主登録する人は
多くいるが、親の代から何十年も
馬主稼業を続けているのはほんの一握り。
そう考えると、
複数の人から出資を募る
馬主クラブの方が
経営として安定するのは
当然かも知れないが、
人と人との物語は
30年前と比べらたら減ってしまったかもしれない。
そういう意味では
今秋の凱旋門賞に挑戦する
クロワデュノールの鞍上が、
これまでコンビを組んできた
北村友一騎手に決まったのは良かった。
オルフェーヴルは
2度凱旋門賞に挑戦しているが、
いずれも手綱を取ったのは、
主戦の池添騎手ではなくスミヨン騎手だった。
特に最初の挑戦になった2012年は
誰もが勝ちを確信するような
走りを見せていたが、
最後の最後でオルフェーヴルは
内ラチに向かって急激に斜行。
クセを知っている
池添騎手が乗っていれば、
防げたことだったかもしれない。
クラブ側にもこういった反省が
あるのかもしれないが、
競馬は単純に馬が
走っているだけでなく、
人が走らせている面もある。
30年前に江戸川さんが
見始めた競馬と違って、
日本競馬は強くなったしレースの選択肢も広がった。
しかしその一方で、
大レースでの乗り替わりは
頻繁になったし、
平場のレースでも勝てそうな馬には
ぽっと出の外国人騎手が乗ったりしている。
完全実力主義の世界だから
仕方ないとしても、
人馬の物語が
垣間見れる瞬間があった方が、
競馬というコンテンツの深みが増す…というモノ。
時代が変わっても、
ファン層が変わっても、
人馬の物語は見せて欲しいと思っている。
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このコラムを書いた予想家
江戸川乱舞
競馬好きな平凡サラリーマンから、「逆走競馬予想」を引っ提げて競馬評論家の仲間入り。
また競馬予想だけでなくコラムニストとしても活動中で、
競馬スピリッツ上で「競馬はロマン」を地で行くコラムを掲載中!
予想スタンスはまさに常識から対極への「逆走」。
「勝つ馬」ではなく「負ける馬」から選んでいき、最後に残った馬をまとめ買い。
「全通り買えば当たる」が持論の逆走競馬コラムニスト。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など
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平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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初心者では目の届かない見落とされがちな馬を選び、的中に導く予想は見事なもの!
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2025年現在6,943,100円
2023年現在19,927,450円
2024年現在26,123,600円
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6月28日(土) 函館11R
【江戸川】獲得金:57,000円
合計:57,000円
7/5(土)は福島11R TUF杯
7/6(日)は小倉11R 北九州記念(G3)
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