今週はクラシック最終戦・菊花賞。
過去の菊花賞を振り返っても、戦績はいいので、
個人的に得意としているレースとはっきり言い切れます。
不的中になった年の本命を思い出してみても、
オペラシチー・スマートギア・トレイルブレイザーと
菊花賞時点ではあまり人気がなくてもその後活躍した例ばかり。
今年は特に逸材が多くいるので、直前まで悩むことになりそうです。
まず菊花賞確勝クラスとまで評価されているのが、ゴールドシップ。
もともと「菊花賞向き」と評価されているだけに、
これ以上タイトルを取り逃せないのが本音。
三冠の栄誉は逃しましたが、
「ステイゴールド×メジロマックイーン」の黄金配合が
長い距離でこそ強さを発揮するのは証明済み。
人気になって当然で、先週のジェンティルドンナのように
「1番人気の春の実力馬が秋も勝つ」パターンになりそうです。
ここまでは純粋な競馬ファンが簡単に想像できるところ。
私のようなひねくれ者はそのパターンで決まるとは思えません。
ディープインパクトの種牡馬価値を底上げする為にも、
牡馬クラシックのタイトルは必要です。
大牧場が本気になれば、小牧場の有力馬の二冠制覇に
「待った」をかけるのは非常に簡単なことではないかと思うのです。
ワールドエース・トーセンホマレボシ・グランデッツァと、
次々に有力馬を失った大牧場が出走馬を振り分けてまで取りに来た菊花賞。
ゴールドシップに「待った」をかける急先鋒は
ダービー馬・ディープブリランテで間違いありません。
ディープインパクト産駒初のダービー馬で、3着以内を確保し続け、
岩田騎手に涙のダービー制覇を演出。
海外遠征でミソがついてしまいましたが、
ディープブリランテは5月8日でサラブレッドにしては遅い生まれ。
3月まれのゴールドシップとは丸2ケ月の差があり、
ダービーは「高校球児相手に、中学生がホームランを打ったレース」と認識しています。
3歳の秋を迎え、馬体も気性面も同世代にようやく追いついてきました。
折り合い面や距離の不安が囁かれますが、
喉鳴りもあり、結果的に短距離を走ることになったリーチザクラウンで5着。
ニホンピロウイナー産駒のメガスターダムでも3着に来れる菊花賞。
ダービー馬なら・・・と思わせてくれます。
ゴールドシップが人気を被るなら、オイシイ馬券になりそうです。
また、前述したように有力馬が故障などで次々に回避。
更にダービー2着のフェノーメノが天皇賞に矛先を変えたことで、
ゴールドシップとディープブリランテの2強ムードですが、
そのムードをぶち壊しそうなのが数頭います。
なかでも夏の上がり馬・フェデラルホールには
要注意でしょう。こちらはステイゴールド産駒ですが、
前走の中山2500mの九十九里特別では古馬に圧勝。
一気に菊花賞の台風の目になりました。
長くいい脚を使えるスタミナ自慢の馬ですし、
今後も活躍できる素材の馬だと思います。
それに、宝塚記念を5着したマウントシャスタも同世代なら侮れません。
斤量差があったとはいえ、あのメンバーの宝塚記念で5着は立派。
距離がもてばという前提がありますが、
前述したようにマイラーでもどうにかなってしまうレースです。
先週の秋華賞でもアロマティコが飛んできたように、
最後まで波乱の芽があることを忘れてはいけません。
中でも・・・
___SILVER___ロードアクレイムとエタンダールに熱視線を送りたいと思います。
ロードアクレイムは神戸新聞杯でも
要注意な存在としてピックアップしましたが、
このメンバーの中でも見劣りしません。
むしろ、菊花賞を狙ってきているような
レース選択をしてきた部分は非常に高評価です。
母のレディパステルはオークスを始め重賞3勝した超良血馬。
血統だけなら社台系の馬を差し置いてナンバーワンでしょう。
母はオークスを始め牡馬に混じって目黒記念2着になるなど
男勝りな活躍をしたのも強み。
菊花賞でこそ狙ってみたい1頭です。
それにエタンダールもディープインパクト産駒で、
母父に凱旋門賞馬でエルコンドルパサーを破ったモンジューがおり、
菊花賞向きの血統といえます。
モンジューが持つ、
サドラーズウェルズの血は日本の長距離戦線でこそ、真価を発揮します。
純粋なステイヤー不在の今年の菊花賞。
タフな流れになった時こそ、真価を発揮する馬に要注意です。
今年は菊花賞を舞台に12年ぶりに
皐月賞馬とダービー馬の対決となります。
皐月賞馬・エアシャカールVSダービー馬・アグネスフライト以来ですが
その時の軍配は皐月賞馬エアシャカールに上がりました。
今年はゴールドシップ優勢と見られていますが、
果たして菊の栄冠はどとらに輝くのでしょうか?
また、第3者が現れるのか?
「本当に強い馬が勝つ」と言われる菊花賞。
本当に強いのは誰でしょうか?