2025-08-19 他の馬からの馬券が美味しくなる構図のレース－キーンランドカップ－

いよいよ夏競馬の季節も終盤戦に突入。

今週末と来週で
新潟・中京の開催が終了し、
中山・阪神がスタート。

G1シーズンも
もうすぐそこまで来ているように思う。

今週の札幌競馬、最大注目レースは
キーンランドカップ。

G3に格付けされたのは
2006年という比較的歴史の浅い重賞だ。

とはいえ、カレンチャンに
ローブティサージュ、
ダノンスマッシュと
G1級の馬が出走し、
結果を出しているレースでもある。

つまりそれなりに能力が無いと
勝てないレースとみるべきだ。

そういう意味ではやはり
春のNHKマイルカップを制した
パンジャタワーの存在は無視できない。

2連勝で京王杯2歳Sを制し、
将来を嘱望されたタイミングで連敗。

人気が下降した段階の
NHKマイルカップで初のG1制覇という
評価の難しいところはあるけれど、
新種牡馬タワーオブロンドン産駒の
出世頭であることは間違いないし、
母系もロジユニヴァースや
ランフォルセ、ノーザンリバーなど
様々なタイプの活躍馬を出しているソニンクの牝系。

父系の良い所を引き出す
傾向の産駒が多いことからも、
パンジャタワーの伸びしろは
「まだある」と見るべきだろう。

11月に行われる
豪州・ゴールデンイーグル
の前哨戦だが、ここでしっかりと
結果を出せるようなら、
遠征も楽しみになると思う。

とはいえ、
楽に3歳馬が勝てるほど甘くないのも
キーンランドカップの特徴。

これまでの19回の歴史の中で、
3歳馬の勝利は
クーヴェルチュールと
ブランボヌール、レイハリアの3頭だけ。

いずれも51キロの斤量で走れる牝馬だった。

パンジャタワーは
このあたりの先例とどう向き合うかは課題だ。

そういう意味では同じ3歳なら
牝馬のカルプスペルシュも
注目すべき存在だろうと見ている。

新馬勝ち後も
善戦が続いてはいたが、
2勝目は6月の1勝クラス。

そこからトントン拍子に来て、現在3連勝中だ。

格は明らかに
パンジャタワーの方が上だが、
勢いでは劣っていないし、
北海道は<4.0.0.1>で掲示板も外していない。

つまり「洋芝巧者」の可能性が高く
買うなら「この舞台」という気がしないでもない。

また久々がどうかというのはあるが
ウインカーネリアンや
青函Sを低評価で制した
エーティーマクフィも出走を予定している。